西教寺

88番前札

曼荼羅8番

前札とはどういう意味か今ひとつ曖昧ですが、他に、1番、60番、66番、85番にもそう名乗ったり、周りから言われる寺があります。一般的には、里寺と山寺(奥寺)があるとき、奥寺の方が札所になった場合の里寺のことを言うようです。また、札所の手前の番外寺ほどの意味の場合もあるのではないでしょうか。例えば60番前札は、横峰寺の遥拝所でもあり、廃仏時代に一時、納経所があった寺です。
寺伝では、「西教寺の北の火山の中腹に奥ノ院という場所があり、自然石で出来た凝灰岩に薬師如来の半身が彫ってある。通称、この石仏は磨涯佛と呼ばれている。磨涯佛は弘法大師が修行の途中、当山奥ノ院に立ち寄られ,一夜建立の祈願をかけ,薬師如来像を彫っていたそうだ。ところが,天の邪鬼が悪戯をし、夜が明けていないのにも関わらず鶏の鳴き声をまねて、鶏鳴を発してしまった。そこで、一夜建立の祈願がむなしく破れたと勘違いした弘法大師は、薬師如来を途中彫り差しのまま大窪寺へ向かわれたという。この伝説により、西教寺は大窪寺の前札所ということでPRさせていただいている」

Yahoo!地図情報 - 香川県さぬき市大川町富田東の周辺地図
inserted by FC2 system