龍燈桜
愛媛県今治市玉川町別所周辺の地図 - Yahoo!ロコ
昔、龍女(竜宮の仙女)が、海から龍燈川を上って
作礼山に上がり、立派な観音像を作りました。龍女
は、一刀刻むごとに三度礼拝し、何日も何日もかけ
てこの観音さんを作りあげました。観音像が出来上
がると、龍女は再び龍燈川を伝ってもとの海に帰り
ました。ところで、ある古老は、龍燈川の近くにある
鳥生の衣干という地名は、龍女が川を上がる際、
川尻の衣干峠でしばらくの間休み、衣を干したから
だといっています。また、拝志という地名は、龍女が
観音像を刻んで川を下る途中、作礼山の方をふり
返って、観音さんを何度もうやうやしく拝したからだ
という人もいます。その後、旧暦7月9日には、毎年
決まったように龍燈が龍燈川を伝って作礼山へ上
がり、作礼山の仙遊寺にある桜の木にかかったそ
うです。この桜の木は今はありませんが、龍燈桜と
呼ばれ、明治時代ころまで見ることが出来たという
ことです。
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