ねじれ竹

布袋茶屋

昔々、布袋屋を訪れた男女二人のお遍路
さんが、持っていた青竹のつえを玄関に
置いて、部屋に入ろうとした。
お坊さんがそれを見とがめて注意した。
「あなた方は本当の遍路ではないな。
つえは大師さまの化身だから、自分の足を
洗う前に、つえを洗うものだ」 
二人は教えに従い、つえを洗い場へ持って
行こうとした。
ところが不思議なことに、2本の青竹が
ねじれ合って離れない。
実は二人は不義の仲だった。
事情を知ったお坊さんは
「心を新たにして、二人別々に遍路を回れ
ば、大師さまも許してくれるだろう」と諭し、
青竹を庭先に挿した。
以来、お遍路さんの金剛杖には青竹を
使わなくなったという。

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